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磁石の歴史

磁石の歴史が始まったのは、紀元前600年前にまで遡ります。それhがまだ科学が科学として存在しておらず、哲学者が様々な分野で新しい発見をしていた当時のことです。

磁石の発見から現代に至るまでの流れ

●紀元前600年『磁石の発見』
磁石と鉄がくっつく現象を科学的に発見したのは、神話を離れた自然考察の記録を最初に残した人物として有名な古代ギリシャの哲学者ターレスでした。
●紀元後77年『磁石(マグネット)と名付けられる』
古代ローマの博物学者であり政治家であったプリニウスの著書『博物誌』には磁石にまつわる様々な迷信が記載されています。
その中で、磁石の名前の起源とされる逸話があります。
その気になる内容はと言うと、「放牧中に鉄を引き寄せる不思議な石を発見した羊飼いがいた。彼は『マグネス』と名乗った。」とされ、その名に由来して、その不思議な石のことを『マグネット』と呼ぶようになりました。
●紀元後1600年『磁石論』
磁気や磁場の解明についてまとめた『磁石論』がイギリスの医師ギルバードによって製作されました。
この磁石論は、今日の科学的研究方法の先駆けともなったものです。
ギルバードは当時の船員たちが方位磁石を航海に使用していたことに着目します。北を指す時に磁石の針が下がるという事実を調べ、地球の中に巨大なマグネットがあり引き寄せているという説に辿りつきました。
●紀元後1895年『キュリー温度の発見』
フランスの有名な物理学キュリー夫妻は、磁性の研究についても功績を残しています。
経験的に前時代にもマグネットを熱すると吸着力が弱まることは知られていました。
しかしピエール・キュリーはさらに研究を進め、冷ましても磁力が回復せず、完全に磁石が力を失う温度を発見しました。
この温度は発見制作者の名前にちなんで「キュリー温度」と呼ばれます。
なお、キュリー温度はフェライト磁石で約450℃、ネオジウム磁石で約310℃というように磁石の種類によって異なります。
●紀元後1983年『ネオジウムの誕生』
最強のマグネットであるネオジウム磁石が作成されます。
その強さは、一見金属ではない一万円札をも動かしてしまうほど。
ちなみにこれは、紙幣の中の微量な磁性インクにさえ反応しているため起きる現象です。

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